タイルの貼り方を丁寧に解説!
タイルを自分で貼るのは大変ではありません!
屋外・屋内問わず気軽にアクセントとして活用できるタイル。デザインや素材も多種多様で、今住んでいる家の趣向を崩すこともありません。古くから家屋に取り入れられているタイルは実用性を兼ね備えているアイテムでもあります。
耐水性や耐食性に優れたタイルは手入れがしやすいです。
また、天然素材を使用しているタイルであれば、経年による風合いの変化も楽しめます。
しかし、気になるのは「タイルを自分で貼るのは本当に簡単なの?」という点ではないでしょうか? DIYをやったことがない人にとってはタイルを貼る作業は全くイメージがわかないかもしれません。しかし、実際タイルは選び方と貼り方のコツをおさえるだけで驚くほど簡単にできてしまうのですよ!
今回はタイルの選び方から、タイルの設置に必要なものや工程など、タイルの貼り方を分かりやすく解説していきたいと思います。
タイルを買うときの注意点
まず、一番大切なのはタイルの選び方です。ある程度どの場所にタイルを貼ってみたいか決まっている場合は、その場所に合った素材のタイルを選ぶようにしましょう。
例えば、洗面所のタイルを貼りたい場合、考えたいのが「耐水性」です。水ハネが多い箇所なので、できるだけ吸水率が低いタイルを選ぶことをおすすめします。
玄関であれば、土足で行き交う頻度が高いので、その分土汚れのケアが必要となります。また、手入れだけでなく雨の日は滑りにくい素材だと安心ですよね。自然の土の風合いを活かしたテラコッタスタイルのタイルであれば、黒色や白色のツルツルとした質感のタイルよりも汚れが目立ちにくいです。テラコッタは表面に凸凹があるので、防滑性もあり安心です。
このように使用する箇所で起こりやすい汚れを想定してタイル選びを進めていくと設置後の手入れが楽になりますよ!
確実なのがサンプルを取り寄せて、汚れの落としやすさを実際に確認してみることです。(タイルスタイルでは10商品まで無料でサンプル配送を承っております。)
タイルを貼るのに必要な【道具・接着剤】
それでは、タイルを貼るために最低限必要となる工具などについて確認しておきましょう。タイルを貼るのに必要なのは…
- タイル
- タイル接着剤
- タイル目地材
- ディスクグラインダーなどのタイルをカットする道具
- コテ
- ゴムハンマー
- ゴムベラ
- バケツ
- スポンジ
- ゴム手袋
など
これらがタイルの接着に必要なものです。
タイル接着剤はタイルの裏面と下地を接着する際に必要となります。タイル接着剤は素材に合ったものを選びましょう。
例えば陶磁器のような素材のタイルを合板(木)やモルタル、サイディングボードなどに接着する際は、それに特化したタイル接着剤が販売されています。バケツはタイル接着剤をつくるのに必要ですが、なかには接着剤の容器のなかで接着剤を練り上げられるタイプも販売されています。
お風呂場やキッチンなど水回りにタイルを貼る予定の人は防カビ剤入りの接着剤などもありますよ。ひとくちに接着剤といっても、色々なタイプがあるため、使用するタイルと下地の素材を確認しておきましょう。接着剤は1缶500円前後(500gほど)で購入できるものが多いです。木工用ボンドはタイルの接着には適しておらず、はがれの原因になりかねないので、ご使用いただかないよう、ご注意ください。
タイル目地材ですが、これはタイルとタイルをつなぎ合わせるために必要です。
目地材には白色やグレーなどいくつかの種類があります。タイルの設置後も見え、目地材の色でタイルの見え方も変わり、大きく印象を左右しますので色は慎重に選びましょう。
タイルの貼り方の章で説明しますが、スポンジは目地を塗ったあとにタイル表面についた目地材を落とすために使います。
バケツやスポンジなどもともと家にあるものに加え、比較的少額でタイルの貼り付けができるのですね!
タイルを貼るのに必要な【時間】
「週末しか時間がないんだけど、タイルを貼り切れるだろうか?」という心配があり、なかなかDIYに踏み切れない人も多いのではないでしょうか?
多くの人が土日休みなどを利用してタイル貼りをしたいと考えていることと思います。接着剤を使用する際は換気をしながら行う必要がありますし、屋外の場合は明るいうちに作業を終わらせたい、と考えると、朝から作業したとしても7〜8時間程度が限度ではないでしょうか?
タイルを貼る範囲や下地の状態にもよるので一概には言えませんが、ざっと見積もって、タイルを1日で貼り付けて、乾燥するのを待ち、目地を詰める作業に1日くらいで終えられるでしょう。しかし、これはミスなく工程通りに進んだ場合なので、初めてDIYでタイル貼り付けを行う人は貼り付け作業に数日はみておいたほうが安心でしょう。
庭にタイルを敷き詰める場合、雑草を取り除いたり、下地を平らにするために作業が必要になるため、状況によってはさらに日数を要する可能性もあります。
タイルの接着剤の種類や季節にもよりますが、貼り付けをしてから、乾くまでに半日~数日ほど待たなければいけないこともあります。事前に十分確認のうえ、「材料の準備」と「下地の処理」は事前に行っておくと安心でしょう。
タイル貼りで難しい工程だけをプロにお願いすることもできる
「自分で行うのは難しい!」という工程はプロの力を借りるのが手です。駐車スペースなど、重い力が加わる箇所はタイルの土台になる部分をしっかりと安定させておく必要があります。この場合はコンクリートなどの上にモルタル材の塗装が必要になることもあります。
加えて、タイルを貼りたい箇所が平らでまっすぐとは限りません。目では分からなくても、壁面は水平でないこともあります。この場合は「レベル出し」というタイルをまっすぐに貼るための作業を慎重に行う必要があります。
上記の工程は、DIY初心者には難しい作業に感じるのではないでしょうか?
実際、タイル貼りは貼り付ける前の工程をどれだけ正確に行うかが重要です。タイルを貼る下地づくりはお任せして、タイルをアレンジしながら貼るのは自分たちで…。これも立派なDIY です。
専用の工具や豊富なノウハウなどを持っているプロであれば、きっとDIYを行う際にもアドバイスをくれることでしょう。
DIYは完成させる喜びはもちろん、つくっている時の楽しさがやりがいでもあります。時間に追われないようなスケジュールで進められると良いですね!そのためには、プロの力を借りることも視野に入れておきましょう。
タイルの貼り方を解説
それでは、実際にタイルの貼り方を確認してみましょう!
今回はDIY初心者でもトライしやすい洗面所の壁面へのタイルの貼り付け方を例に説明していきます。壁全面ではなく、水ハネしやすい箇所(洗面所から上30cm〜50cmほどの平らな壁面)にのみタイルを貼り付ける、という設定です。
- タイルの割り付けを行う。タイルの貼る位置を事前にしっかり計画を行うことで、仕上がりが大きく異なります。
- 必要な場合はタイルのカットを行う。端の部分はカットが必要になる場合があります。予めサイズを測り、カットしておきましょう。
- タイル接着剤をつくる(接着剤がつくと困る箇所は養生テープを貼っておくと安心です。)
- 接着剤を壁面に塗ります。この際、接着剤が多すぎるとタイルを貼った時にはみ出してくるので、購入したタイル接着剤の説明書などを参考に適正量を塗るようにしましょう。
- タイルを貼り付けます。この際ゴムハンマーなどてタイルを叩き、下地にしっかりと押し付けながら行うようにしてください。
- 目地詰めを行います。(必ずタイルの接着剤が乾燥したのを確認してから行ってください。)
- タイル表面についた接着剤を、水を含ませたスポンジで洗い流します。
注意点としてタイル接着剤を塗った後はすぐにタイルの貼り付けを行いましょう。広い面積に一気に接着剤を塗るのではなく、貼る範囲事に塗るようにしましょう。接着剤が乾いてしまうとくっつきが悪くなり、後々剥がれの原因となってしまいます。
まとめ
自分でできるタイルの貼り方について解説しました。いかがでしたでしょうか?タイルは下地がある程度整った状態であれば、手軽に貼り付けられます!ただし、壁紙の上からは施工することはできませんので十分にご注意してください。
接着剤を塗る量など、今回紹介した注意点に留意して行えば、自宅を簡単にタイルでアレンジできます!
DIY初心者にもおすすめのタイル、ぜひ自分で手がけるこだわりのインテリアを演出してみてはいかがでしょうか?